MacでMMORPG。最新Mac mini + 仮想化ソフトはここまで凄い!
Mac miniのメモリ増設に引き続き、実際どの程度パフォーマンスがでるのか検証してみたいと思います。
Mac mini(Mid 2010)と仮想化ソフトでどこまで動くのか?
Parallels Desktopは既にDirectX 9.0c/9Ex Shader Model3まで対応しているので、XPで動作するゲームであれば動く可能性はありますが非常に興味があるところです。
以前、Ragnarok Onlineが動くことは既にiMac(Late 2006)とVMwareで試していますが、ROだと2D+3Dで要求スペックもそれほど高くないので、最新のゲームも動くのかチェックしてみました。
検証機
検証環境は下記の通り
ホスト環境
メモリは8GBに増設しています。
本体 | Mac mini(Mid 2010) |
---|---|
OS | Mac OS X 10.6.4 Snow Leopard |
CPU | Intel Core 2 Duo 2.4GHz(Penryn) |
メモリ | DDR3-1066 (PC3-8500) 4GBx2=8GB |
仮想化ソフト | Parallels Desktop 6 |
仮想化ソフトのParallels Desktop 6は先日9月14日に発売された最新のバージョンです。
仮想マシンプロセスを64bit化し、3Dグラフィックス性能が40%向上しているのでかなり期待ができます。
ベンチマーク
とりあえず、どの程度の性能がでるのか調べるためベンチマークソフトの3DMark05および3DMark06で試してみました。
3DMark05
DirectX 9.0が出たのが2002年で、9.0cがXP SP2に搭載で2004年9月2日に公開されています。
3DMark05 2004年10月に公開され、DirectX 9.0c シェーダーモデル2.0に対応しています。
スコアは4,432でした。
3DMark06
3DMark06は2006年1月に公開され、シェーダーモデル3.0、マルチコアCPUに対応しています。
スコアは2,224でした。
尚、3DMark VantageからはVistaで搭載されたDirectX 10以降に対応しており、現在の仮想化ソフトでは動作しませんのでチェックは行っていません。
とはいえXPを外したVista以降でしか動かないゲームも少ないのでDirectX 9.0c Shader 3.0まで対応していれば問題はないと思います。
さて、実際に上記スコアがどの程度の性能なのか、『amrstyle:グラフィックボード-3DMark06基準スコアグラフ - amrstation.com』を参考にすると下記の通りでした。
製品 | 発売時期 | 3DMark05 | 3DMark06 |
---|---|---|---|
NVIDIA GeForce 6800 Ultra | 2004年4月 | 5,300 | 3,200 |
NVIDIA GeForce 6800 GS | 2005年12月 | 5,100 | 3,000 |
NVIDIA GeForce 6800 GT | 2004年7月 | 4,900 | 3,000 |
ATI(AMD) RADEON X800XL | 2005年5月 | 4,800 | - |
Apple Mac mini(Mid 2010) + Parallels Desktop 7 | 2010年 | 4,432 | 2,224 |
ATI(AMD) RADEON X800Pro | 2004年4月 | 4,300 | - |
ATI(AMD) RADEON X800GTO2 | 2005年9月 | 4,300 | - |
ATI(AMD) RADEON HD2400XT | 2007年7月 | 4,200 | 1,800 |
NVIDIA GeForce 6800 | 2004年5月 | 3,800 | 2,200 |
NVIDIA GeForce 9400GS(=8500GT) | 2007年5月 | 3,600 | 2,200 |
一番近いのがNVIDIAだとGeForce 6800で、その下が8500GTから名称変更のあった9400GS。
ATIの(AMD)場合はRADEON X800Proが近いと思います。
ということは、最新スペックで比べると2004年。ミッドレンジで比べると2007年ぐらいの性能がでるのではないかと思います。
動作検証
実際にゲームを動かして試してみました。
Ragnarok Online(ラグナロクオンライン)
ネイティブと変わらないんじゃないかと思うほど非常にスムーズに動きます。
(最近やっていないので、忘れてしまったというのもあるかもしれません。)
Fantasy Earth ZERO(ファンタジーアース ゼロ)
感想
色々試してみてかなり実用的に使えそうだというのが実感です。
全てを試したわけではないですが、XPで動作するものであれば大抵のゲームは動くと思います。
Mac miniは定価が68,800円とMacの中でも一番安いモデルです。
仮想化ソフトで動作させるにあたりメモリ増設の必要性はありますが、現在では上限の8GBまで増設してもプラス2万円程度です。
又、もう少し性能を要求したい場合にはATI Radeon HD 4670/5670/5750を搭載したiMac(Mid 2010)もあります。
『Macを買ってみたいけどゲームもしたい。DirectX 10/11に対応した最新のFPSがしたいといったハイスペックな要求はないけど、MMORPGでマターリと遊べれば良い』という場合は、最新のMacとParallels Desktop 6で動かすという選択もありかもしれません。
最大の障壁であったゲームもできるようになったMac。
これで普通の方にでもオススメできるようになった気がしますが、一番大きな問題は以外なところにあり、入手困難なXPをどうやって入手するかということかもしれません。
そんな訳で、暇があればWindows 7での検証も近々行ってみたいと思います。
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