MacBook Pro Retinaの仮想化環境ベンチマーク結果

先日購入したMacBook Pro Retinaディスプレイモデル(Mid 2012)にParallels Desktop 7をインストールしてWindows XPを動かし、3DMark05と3DMark06、FF11 ベンチ Ver 3でベンチマークを行ってみました。
以前計測したMac mini(Mid 2011)＋Parallels Desktop 6の結果も参考に載せておきます。

検証機

検証環境は下記の通り

ホスト環境

今回のホスト環境は下記の通りです。

本体	MacBook Pro (Mid 2012)
OS	Mac OS X 10.8 Mountain Lion
CPU	クアッドコア Intel Core i7 2.7GHz(Ivy Bridge)
GPU	Intel HD Graphics 4000およびNVIDIA GeForce GT 650M 1GB GDDR5メモリ
ストレージ	750GBフラッシュストレージ
メモリ	DDR3L 1,600MHz
仮想化ソフト	Parallels Desktop 7

GPUとしてNVIDIA GeForce GT 650Mを搭載しています。
昨年購入したMacBook Pro 15inch(Early 2011)のAMD Radeon HD 6750MとGPUだけ比較すると性能が向上していますが、Retinaディスプレイモデルは解像度が上がっている点でどの様な結果になるかは興味深いところです。

ゲスト環境

OS	Windows XP SP3
CPU	4コア
メモリ	2GB
HDDイメージ	40GB

構成はMacBook Pro 15inch(Early 2011)の検証の構成と同じです。

3DMark05/06

下記のとおりでした。

ベンチマークソフト	スコア
3DMark05	15,718
3DMark06	11,498

実機の結果と比較してみます。

製品	発売時期	3DMark05	3DMark06
ATI(AMD) Radeon HD2900XT	2007年5月	17,400	11,700
ATI(AMD) Radeon HD3850	2007年11月	16,300	10,400
NVIDIA GeForce 8800GTX	2006年11月	16,000	12,600
NVIDIA GeForce 9600GT	2008年2月	15,900	11,300
MacBook Pro Retina(Mid 2012) + Parallels Desktop 7	2012年6月	15,718	11,498
NVIDIA GeForce 9600GSO	2008年5月	14,700	10,200
NVIDIA GeForce 7950GX2	2006年6月	12,800	9,200
NVIDIA GeForce 7900GTX	2006年3月	11,000	7,700
ATI(AMD) Radeon X1950XTX	2006年8月	12,200	7,400
ATI(AMD) Radeon X1950XT	2006年9月	11,200	7,000
ATI(AMD) Radeon X1900XTX	2006年1月	11,300	6,900
NVIDIA GeForce 7950GT	2006年9月	9,600	6,600
MacBook Pro(Early 2011) + Parallels Desktop 7	2011年2月	11,432	6,631
MacBook Pro(Early 2011) + Parallels Desktop 6	2011年2月	12,785	6,148
ATI(AMD) Radeon X1900XT	2006年1月	10,800	6,100
ATI(AMD) Radeon HD2600XT GDDR4	2007年5月	10,600	6,000
ATI(AMD) Radeon X1950PRO	2006年10月	10,400	6,000
NVIDIA GeForce 7800GTX	2005年6月	7,700	5,900
NVIDIA GeForce 9500GT	2008年7月	12,000	5,600
ATI(AMD) Radeon HD2600XT GDDR3	2007年6月	9,700	5,600
NVIDIA GeForce 8600GTS	2007年4月	9,500	5,600
NVIDIA GeForce 7900GT	2006年3月	8,200	5,600
Mac mini(Mid 2011) + Parallels Desktop 6	2011年7月	8,757	3,705
NVIDIA GeForce 6800 Ultra	2004年4月	5,300	3,200
NVIDIA GeForce 6800 GS	2005年12月	5,100	3,000
NVIDIA GeForce 6800 GT	2004年7月	4,900	3,000
ATI(AMD) RADEON X800XL	2005年5月	4,800	-
Mac mini(Mid 2010) + Parallels Desktop 6	2010年6月	4,432	2,224
ATI(AMD) RADEON X800Pro	2004年4月	4,300	-
ATI(AMD) RADEON X800GTO2	2005年9月	4,300	-
ATI(AMD) RADEON HD2400XT	2007年7月	4,200	1,800
NVIDIA GeForce 6800	2004年5月	3,800	2,200
NVIDIA GeForce 9400GS(=8500GT)	2007年5月	3,600	2,200

表をみると2006年〜2008年ぐらいに発売された実機の性能ですね。

FF11ベンチ

FF11 ベンチ Ver 3を動かしてみました。

機種	低解像度	高解像度
MacBook Pro Retina(Mid 2012) MC976J/A	5173-L	3422-H
MacBook Pro(Early 2011) MC723J/A	6507-L	4594-H
Mac mini(Mid 2011) MC816J/A	6104-L	3929-H
Mac mini(Mid 2010) MC270J/A	2103-L	1595-H

なんとスコアが下がってしまいました。
Mac mini(Mid 2010)には勝っているものの、Mac mini(Mid 2011)と比べても性能が落ちているようです。

感想

3DMark05/3DMark06ではスコアアップ、FF11 ベンチ Ver 3ではスコアダウンという結果になってしまいました。
推定解像度を変えて何度かトライしてみましたが、結果は全て同様のスコアとなりました。
性能的には確実に向上していますが、Retinaディスプレイモデルによる解像度向上が影響しているのではないかと推察します。

この結果がRetinaディスプレイの影響なのかどうかは実験してみないと分りませんが、現時点では試す実機もない為、Mac mini 2012モデルが発売された際には購入して試してみてみたいと思います。