力なき正義は無能であり、正義なき力は圧制である
何となく思ったのでメモ
力なき正義は無能であり、正義なき力は圧制である。 なぜならば、つねに悪人は絶えないから正義なき力は弾劾される。 それゆえ正義と力を結合せねばならない。
パスカルの定理やパスカルの三角形などの発見で知られるブレーズ・パスカルが随想録『パンセ』に記した言葉です。
有名で、知らない人はいないだろうと思われる『人間は考える葦である』という一節もあります。
パンセはフランス語で思索、思想、思考の意。
正式な書名は、『死後、書類の中から見出された、宗教及び他の若干の主題に関するパスカル氏のパンセ(思索)』で、実際にはパスカルが直接出した書物ではないですが、生前のに考えを巡らした草稿の中から遺族や編者が宗教や道徳、政治、言語などに関する文章を選び出して編纂した随想集とのことです。
パンセとは関係ないですが、もう一つこんな諺もあります。
勝てば官軍、負ければ賊軍
道理はどうあれ勝った側が正義であるという意味です。
成功しなければ何の価値もないのです。
どちらも勝たなければならないという点では似ていますが、個人的には『正義なき力は圧制でしかない』というパスカルの言葉の方が好きです。
ドライに考えなければならないこともあるけれど、何ごとも『ありがとう』の言葉を忘れずに進んでいきたいと思う今日この頃でした。
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