人工知能の概要
d:id:pcmaster:20080209:1202583700の続き。
人工知能 第2版 (情報工学入門シリーズ)の第一章読み終わり。
- 作者: 菅原研次
- 出版社/メーカー: 森北出版
- 発売日: 2003/03/18
- メディア: 単行本
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- 理解、認識、適応、学習、推論などといった人間の高度な情報処理能力のことを知能という
- 知能の研究は古代ギリシャ時代から行われており、哲学、数学、生理学、心理学などの分野で知能とは何か、どのように発生し発達するのかなどの研究が行われてきた
- 人工知能を定義するとき、科学的視点と工学的視点の二つの視点が存在する
- 人工知能の基礎領域としては、 以下の分野がある
- 基礎分野をもとにして構成される人工知能の応用分野は以下のようなものがある
- 知的情報処理には知識が重要であることが再認識された
- 人工知能研究の興味は論理を用いた一般的推論機構の研究から経験的知識や領域知識の研究へと移っていった
- 知識利用のための技術体系の必要につながり知識工学という技術分野が提案された。この分野はエキスパートシステムなどの人工知能応用技術に関係した実用技術分野であり、人工知能の研究に対する工学的立場を押し進めたものである
歴史の部分はあまり興味が無いが、気になった部分だけ抜き出します。
コンピュータは初期の時代には『人工頭脳』などともよばれ、その知的能力に過大な期待がかけられ、さまざまな知的処理の分野で応用が試みられた。しかし、当時のコンピュータの能力と人工知能あるいは情報技術の未成熟などの原因により、結果的に失敗に終わったものも少なくなかった。
そのような事例としては機械翻訳の研究があげられる。当時は辞書と文法規則をコンピュータに入力することにより機械翻訳が可能になると考えられ、多数の研究者と予算を投入して研究が進められた。しかし、1966年のALPAC報告においてこの方向性は否定され、ある意味で人工知能への期待は失望へと変わっていった。
人工知能 第2版 (情報工学入門シリーズ)
機械翻訳の研究は1960年代には失敗に終わった。
現状でも根本的な問題解決は行われていないものの、コンピュータの高速化、大容量化、低価格化により、本質的に正確な翻訳でなくとも近似的に実用的な道具としての翻訳ソフトウェアが作られ利用されている。