MSのYahoo買収
今やGoogleに対抗できる検索エンジンをフルスクラッチで作ろうとすると、単にインデックスを作って保存するだけでも、サーバーが10万台オーダー必要で、数にものを言わせて値切りまくって単価$1,000としても1億ドル。この時点でもうベンチャーはお手上げだ。ハウジングコストまで含めて、「動くように」した段階で桁は一つ上がるだろう。額だけ見ればドバイあたりでうまいこと言って引き出せない額ではないかも知れないが、いずれにせよ検索というのはすでにベンチャーの仕事ではないのだ。
結局何のために独占禁止法があるかといえば、独占そのものがまずいのではなく、独占によって独占者が独善的になるから悪い。Googleはこの点においてはMicrosoft以上にたちが悪い。Do No Evilなんて自分の口から言っている時点でダメ。少なくとも Class Stock が存在しているうちは、この点に関する Google の主張を真に受けてはならない。
この道はかつてIBMが通った道
大西宏さん(マーケティング・コンサルタント)マイクロソフトはよほど嫌われ者ということでしょうか。
しかしかつてはIBMだってそうだったのだ。"The Evil Empire"という二つ名は、かつてはBig Blueのものだった。そのIBMは、今やオープンソースの世界の超優等生である。Microsoftがそうならないと誰が言えようか。
勉強になったこと
- 検索というのはすでにベンチャーの仕事ではない。
- 結局何のために独占禁止法があるかといえば、独占そのものがまずいのではなく、独占によって独占者が独善的になるから悪い。
- 「勝つまでやめない」ミームが重要。
ありがとうございました。