今年のMac(MacBook Pro 2012/MacBook Air 2012/iMac 2012/Mac mini 2012)はいつ発売され、どの様な特徴を持つのか?
2012年に発売されるMacはいつ頃出て、どの様な特徴を持つのか?
別に信用できる筋の情報があるわけではありませんが、あくまで単純な個人的予測として記載しておきたいと思います。
追記
WWDC 2012で発表されましたね。大方予想通りに落ち着いたようです。
アップル、WWDCでRetinaディスプレイ搭載のMacBook Pro発表 - 理想未来はどうなった?
発売時期について
現在のSandy Bridgeの次の世代のCPUであるIvy BridgeベースCore iシリーズのの発売が4月8日と言われています。
発売されるのは4月以降となるでしょう。
光学ドライブについて
Blu-rayは相変わらず搭載されないと思います。搭載させる理由がありません。
搭載されない理由としては、
- 光学ドライブは基本的に使わないから。年に数回しか使わないだけに搭載するのは無駄。15inchのMacBook Airが出れば飛びつく人は多いと思う。
- HD映画が見たければiTunes Storeでどうぞ。(ユーザーのニーズではなく、Appleのスタンスとして。)
- Macに搭載してもよいBlu-rayドライブがない。iMac/MacBook ProにBlu-rayドライブが搭載されるようになるにはスロットローディングで書き込み可能なBlu-rayスリムドライブが必要。そのようなドライブは今のところ発売されていない。
Blu-rayドライブについては絶対に搭載されないという訳でなく、スロットローディング式で書込み可能なBlu-rayスリムドライブが出てこれば搭載する可能性も多少ではありますが出てくるかと思いますが、それでも噂されているApple製のTVが発売されて、しばらく経過した後になるでしょう。
MacBook Air 15inch
MacBook Air 15inchについては出る可能性が高いです。
理由としては上記に記載した通り光学ドライブは普段使う上で必要がないから。
私もMacBook Pro 15inchを持ち歩いていますが、内蔵の光学ドライブを外して2nd Hard Driveを搭載しています。
自宅では外付けでBlu-rayドライブを使っていたりますが、購入したDVD/Blu-rayをリッピングする時ぐらいで極稀です。
AppleはすでにMacBook Airで光学ドライブを外してきましたし、Mac mini 2011でも光学ドライブを外してました。
外すことで過去の製品を陳腐化させてきました。
必要のないものであれば、彼らは喜んで外すでしょう。
USB 3.0について
USB 3.0が搭載される可能性は低いと思いますが、Blu-rayよりは確立が高いと思います。
それでもThunderbolt対応の製品が普及しだした後になるかと思います。
高解像度化
2,880×1,800ピクセルのディスプレイを搭載したMacBook Proが発売されるのではないかと、一部噂になってはいますが高解像度化については対応の可能性が高いです。
理由としては、
という点。
以上により高解像度化については十分ありえると思います。
5G WiFi(IEEE 802.11ac)について
伝送速度最大3.6Gbpsと言われている次世代WiFi。今年のCESでBroadcomが対応チップを発表しています。
今年の前半製品では搭載されるかどうかは不明ですが、後半であれば搭載される可能性も高いです。
Appleは過去のMacでも、ギガビットEthernet、802.11nといい、通信回線の高速化については積極的に対応してきたので、恐らく早い時期に対応すると思います。
こちらもTimeCapsule、AirMacも含めて陳腐化要素の一つとして十分ありえると思います。
バッテリー駆動時間について
32ナノプロセスから22ナノプロセスに移行し、省電力となったIvy Bridge世代のプロセッサの恩恵により、バッテリー駆動時間については伸びる可能性が高いです。
陳腐化要素について
最後に陳腐化について、もう少し補足します。
新しい製品を買ってもらう為には今発売されている製品を陳腐化させる必要があります。これをマーケティング用語で言うと計画的陳腐化といいます。
基本的にどこの企業でも行っていることですが、Appleも今まで少しずつ行ってきました。
過去の例に挙げると、
- PowerBook G4→MacBook Pro(Early 2006)
- Intel Core Duo(32bit CPU)採用。Intel CPUに変えてCPUを陳腐化させた。そして、Snow LeopardでPowerPCを完全に切り捨てた。
- MacBook Pro(Early 2006)→MacBook(Late 2006)
- Intel Core 2 Duo(64bit CPU)採用。64bit命令に対応した。後にLeopard→Snow Leopard→Lionと64bit化を進め、Lionでは32bit CPUを切り捨てた。
- MacBook Pro(Late 2006)→MacBook Pro(Mid 2007)
- 搭載メモリの上限を4GB、またこのモデル以降では、USB 2.0ポートの電源供給能力が最大5V/1,100mAに強化された。後にiPadが充電できるのは5V/1,100mA以上を供給できるPCに制限し、Mid 2007以前のモデルを陳腐化させた。
- MacBook Pro(Mid 2007)→MacBook Pro(Early 2008)
- MacBook Pro(Early 2008)→MacBook Pro(Late 2008)
- MacBook Pro(Early 2009)→MacBook Pro(Mid 2009)
- SDカードスロット採用、最大8GBのメモリを搭載可能となる。LionではSSDを搭載していない場合は8GB以上メモリを搭載している方が快適。
- MacBook Pro(Mid 2009)→MacBook Pro(Mid 2010)
- 13インチモデルは最大10時間、15と17インチモデルは最大9時間、とバッテリーでの駆動時間が大幅に伸びた。バッテリー駆動時間が伸びた点が大きな魅力。
- MacBook Pro(Mid 2010)→MacBook Pro(Early 2011)
上記の通り、Appleが製品を発売する場合、単にCPU、GPUが速くなっただけのマイナーアップデートは少なく、必ず何かの要素で計画的陳腐化を行っています。
陳腐化要素が何になるかは分かりません。
Appleの製品戦略的にUSB 3.0やBlu-rayの可能性は低いでしょうが、他に陳腐化要素が何もなければUSB 3.0やBlu-rayを搭載することで陳腐化要素となる可能性はあります。
個人的にはMacBook Airであれば、8GBでも6GBでも4GBオーバーのメモリを搭載したモデルであれば購入したいと思います。
Sandy Bridgeによる恩恵もありますが、2011年に発売されたMacが素晴らしかっただけに、今年2012年に発売されるMacがどのような特徴を持つのかは気になるところです。
Appleの出す製品ですからIvy Bridgeに対応しただけではないと思いますので、今年発売される製品がどのような特徴を持つ製品となり、何が陳腐化要素になるのか今から楽しみです。
以上、個人的な予測でした。
追記
何となくうまい説明ができないかとモヤモヤとしていたのですが、PC Watchの本田 雅一氏の『WWDC基調講演に思う、計画的陳腐化時代の終わり』という記事にAppleが行っているのは計画的長寿命化という解釈を見てなるほどと思いました。
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