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私がMacを使う理由と、他の人に奨められない理由

私がメインでMacを使うようになったのは2003年、Mac OS X 10.2 Jaguarの頃です。
使い始めて7年ほどたちますが、Macを使おうと思った理由と、Macを使っている中で便利だと思う点、他の人に奨めれない理由について書いておこうと思います。

私がMacを使おうと思った10の理由

安定的な環境

OS 8/9の頃のMacも興味がありましたが、そもそも落ちるOSというのは論外なので、選択肢としては考えられませんでした。

Mac OS Xになってからは、プリエンプティブ・マルチタスクマルチタスクOSとなり、安定するようになったのでMacも購入する選択肢に含めて考えられるようになりました。

必要十分な環境

Officeもあり、ブラウザもあり、PhotoshopIllustratorといった製品も使えます。
Macを買うとiLifeが標準でついており、音楽作成ソフトのGarageBand、写真管理のiPhoto、映像編集も、ちょっとした作業ならiMovieで行え、iDVDでDVDを作成することが出来ます。

ゲームはあまりしませんし、Windowsでなければできないということも少なく、ある程度のPCの知識があるのであれば、Macでも必要十分な環境が揃っていると思います。

他に必要なのはあなたの勇気です。

デザインが良い、画面が綺麗。

誰もが認める事ですが、他の一般的なメーカー製パソコンに比べて非常に良いデザインです。
モノを所有しているという情緒的なベネフィットがあります。


GUIデザインもVista以前のWindowsに比べて非常に綺麗で、GUIの表示にGPUを活用するQuartz Extremeが実装されています。
Windows Vista以降はアドバンテージは無くなってしまいましたが、Windowの拡大縮小、透明化といったことがパフォーマンスを落とす事無く実現でき、私が使い始めた2003年頃には非常に画期的に思えました。

最も美しいUNIXベースのワークステーションである

デスクトップLinuxディストリビューションを使っていつも思うのが、アプリケーション毎の統一感の無さです。
Macの場合、ターミナルですら美しさを感じさせます。

又、昔からパソコンを使っている方であれば、Mac OS XNEXTSTEPの血を引く由緒あるUNIXであるという事も魅力の一つかもしれません。
昔とても高価で手が届かったNEXTSTEPが、今なら非常にお求めやすい価格で手に入れる事が出来ます。

開発環境が無料で揃っている

XcodeはOSに付属しており、無料で使用する事ができます。
WindowsVisual Studio 2005 Express Editionより一部無償化されましたが、全機能利用するには有償版を購入する必要があります。
またXcodeはダウンロードする必要なくMac OS XのCDに添付されています。

Windowsも動く

WindowsMac OS Xは動きませんが、Jaguarの頃にもVirtualPCWindowsを動かすことができましたので、Windowsでないということはあまりデメリットにならないと考えました。

今ではPowerPCの頃と違いCPUをエミュレーションしなくて良いのでパフォーマンス的な問題もあまり感じませんし、BootCampやVMWare Fusion/Parallels、CrossOver Mac/MacWindowsを動かす方法はいろいろありますので、私が購入した頃よりもメリットは大きいと思います。

印刷レイアウトが崩れない

Windowsでは編集中に見たレイアウトと印刷結果のレイアウトが異なる場合が多々あるが、Mac OS Xではこのような事はありません。
PDFベースの描画モデルを採用している為、見たままのものレイアウトで印刷されます。

美しく見やすいフォント

メイリオフォントの登場により、あまり優位性はなくなってきましたが、Windows標準のMSゴシック/MS明朝よりは格段に美しく見やすいヒラギノフォントが標準で搭載されています。

パソコンを組み立てるのに飽きた

WindowsLinuxFreeBSDを使ってきましたが、パソコンを組み立てるのに飽きました。
かといってゴテゴテと無用なソフトの付属したメーカー製のPCは買う気になりません。
何もないDELLもいいですが、全ての環境が使えるMacの方が良いです。

仕事で使うパソコンを家でも使う必要はない

仕事で見つめている画面を、家に帰ってまでも見つめていて悲しくならないでしょうか?
会社でWindowsを使っているのであれば、家でMacを使ってみるのも良いのではないかと思います。

特に開発者の場合、一つの殻に閉じこもるよりも、全く別の環境に馴れた方がよいでしょう。
Windowsに慣れ親しんでおり、Macを使った事が無いのであれば、一度はMacを持ってみるべきです。


Macが便利だと思うこと

Macを使っている中で、便利だと思ったことは下記の通りです。

  • フリーズが少ない
    • 処理が重すぎて固まったという経験があまりない。
  • ウィルスが少ない
    • 安心できるわけではないが、今のところ感染する確率は少ない。
  • Webエンジニアにとって快適な環境
  • バックアップに強い
    • Time Machine、iDisk、MobileMeによるカレンダー情報や連絡先、キーチェーンなどの同期など情報の自動バックアップ方法が多彩。
    • 仮に今、私のPCが壊れても修理にコストや手間が増える以外に困ることはありません。

上記以外にも、Expose、Spotlight、キーチェーンアクセス、どこでもMy Macといった機能や、iPhotoPreviewなど個別のアプリケーションの利便性もありますが、代替手段もあるので割愛します。

私がMacを奨められない3つの理由

一方、私がMacを奨めることができない理由は下記の通りです。

  • お金が掛かる
    • バージョンアップが頻繁でサポートが打ち切られる間隔がWindowsより短い。1998年に発売されたPhotoshop 5.0は2009年に発売されたWindows 7でも動くが、Macの場合、2003年に購入したPhotoshop 7.0(発売は2002年)が2007年に発売されたSnow Leopardで動かない。
    • OSやハードウェアのバージョンアップにより使えなくなるアプリケーションが多いため、アプリケーションを使い続けられない。
    • パソコンを頻繁に買い替えない一般人には向かない。
  • 3Dゲームを楽しめない
    • Boot CampWindowsを起動するという手もありますが面倒。VMWare FusionParallelsで多少動くがパフォーマンスは落ちる。
    • 別にゲームをしない人であれば、あまり関係ない。
  • パソコンが苦手な人には向かない
    • パソコンが苦手な人には、周りに教えてくれる人が必要。周囲にMacを使っている人がいないならやめた方が良い。
    • 1つの事を覚えられないのであれば、2つの事を覚えるのは無駄。覚えることは1つに絞った方が良い。


以上、Macを購入しようか迷っている方の判断の材料になれば幸いです。


今まではMacだけでなく、Vistaまでは新しいOSが発売される度に、すぐに購入していましたが、Windows 7が発売されても全く欲しいと思わないのが非常に不思議です。

それだけMacで満足できているのではないかと思います。


まぁ、そんな感じで。

追記

AppleMicrosoft時価総額、売上、利益ともに超えるなど、状況も変わり、そろそろMacを他の人に奨めても良いのではないかと思うようになってきました。
時代は変わりましたね。