理想未来ってなんやねん

娘可愛い。お父さん頑張る。

現在の国債の原罪

まず借金とはなにか。債務者からすると「明日を担保にして、今日金を手に入れる」行為であると定義できる。ここであえて主語を書かないでおいたのには理由がある。

通常の借金においては、主語は明らかである。「債務者」、すなわち今日借りた者が、明日返す。貸す方は、明日貸したものがどうなるかという予測を立てた上で、そいつに貸すのか貸さないのか、貸すとしたら金利を含めどういう条件で貸すのかを決める。ここにおいて、「今日借りる者」と「明日返す者」は同一である。

ところが、国債の場合、「借りる者」と「返す者」の主語が変わるのだ。国債の場合、借りるのは「現在の日本人」。ところが返すのは「将来の日本人」。この二つは同一人物ではない。借りた時点における日本人の中には、返す時点ですでに死んでいるものもいるだろうし、返す時点における日本人の中には、まだ生まれてすらいないものさえいる。

そうですよね。