理想未来ってなんやねん

娘可愛い。お父さん頑張る。

iPhone 3GSのテザリング機能は定額料金では成り立たない

株主総会でのテザリングの質問に対するソフトバンクの回答

iPhoneのユーザーは一般ユーザーの10倍のパケットを使う。そこにテザリング機能を利用可能にしたら,100倍,200倍のパケットを使う人が出てくるだろう。定額料金でデータ容量が増えるのは投資効率が悪い。一部のユーザーが求める機能を提供するために,100人分の帯域を占拠させるのは,他のユーザーに申し訳ない。通信料金が青天井ならばテザリング機能も容認する。欧米でもその例が多いようだ。

半分本当で半分うそ。
もちろん利益を守るためなので、株主総会で言うのは正しい。

企業はユーザーのニーズを満たす為でなく、利益を守る為に存在する。


iPhoneユーザーとしては認めて欲しいところですが、中々認めてくれないですよね。

ただ、Appleとしてはキャリアとの関係を保ちつつも、技術として可能なことはユーザーに提供したいはず。
それがApple製品の優位性を保つことに繋がるから。


同じようなことは、iTunes Storeの楽曲のDRMによる制限に関してもあった。

2007年2月、Jobs氏は、

「すべてのオンラインストアが、オープンでライセンス可能なフォーマットにエンコードされたDRMフリーの楽曲を販売する世界を想像して欲しい。このような世界では、すべてのプレーヤーがすべての店舗で購入した曲を再生でき、すべての店舗がすべてのプレーヤーで再生可能な曲を販売できる。これが消費者にとって最良の選択肢であることは明らかであり、Appleもこの選択肢を支持する」

と公開書簡で述べ、

その3ヶ月後の2007年5月に、

iTunes StoreDRMフリーの楽曲を販売開始した。

あの時Appleは、欧州ではAppleの音楽ビジネスに対して厳しい目が向けられており、AppleDRMによる制限は権利を保有するレコード会社からの要件であると目をそらさせた。


今、テザリングについてAppleはWebサイトにこう記載している。

インターネットテザリング

まさにどこからでもインターネット。あなたのiPhoneの3Gネットワークを、
MacのノートブックやWindowsのノートパソコンと共有できます。

と書いてその下に、

日本と一部の国々では、現在テザリングをご利用いただけません。詳しくは携帯電話会社にお問い合わせください。

と記載している。
iPhoneを販売している日本の携帯電話会社がどこであるかは言うまでもない。


同じように米国のAppleのWebサイトでも、

Tethering is not currently offered in the U.S. and some other countries. See your carrier for availability.

『米国と一部の国々では、現在テザリングをご利用いただけません。詳細はあなたがご契約の携帯電話会社にお問い合わせください。』

と、同じことを言っている。


これは、『Appleは素晴らしい機能を提供しているのに、その機能を使えないようにしているのは、各国の携帯電話会社による制限です。』

としているのである。


こうなるとユーザーからの非難は携帯電話会社に向けられる。
要望の声は日々高まってくると思うし、他社がスマートフォンテザリングを許可すれば認めざるを得ないようになる。


いずれにしても時間の問題であり、時が経てばスマートフォンでのテザリングは認められるようになると思うが、できるだけ早く実現する為には要望の意思表示をした方がよい。


例えばBlogにでも良いから、
『定額でテザリングが使えるようにしてほしい』

と書いておくとか。


多くの人に目が触れ、またその人も声を上げればきっと声は届くはずである。