最大撮影倍率と最短撮影距離
レンズのお話。
レンズには最大撮影倍率というものがあります。
最大撮影倍率は撮像素子と被写体の大きさの比率で、どれだけ大きく写せるかを表しています。
次の2枚の写真は同じ被写体を異なる2本のレンズで、それぞれ一番大きく撮影した写真です。
最大撮影倍率は右の写真を撮影したレンズの方が高く、右の写真のほうが被写体を大きく写せています。
上記写真を撮影したレンズは下記の通り。
製品名 | TAMRON SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD(Model A009) | TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD(Model A007) |
---|---|---|
焦点距離 | 70-200mm | 24-70mm |
F値 | F/2.8 | F/2.8 |
最大撮影倍率 | 1:8(0.125)倍 | 1:5(0.2)倍 |
最短撮影距離 | 1.3mm | 0.38m |
最短撮影距離は撮影する際にピントが合わせあられる最短の距離で、ピントを合わせて撮影するにはこの距離より近づいて撮影することはできません。
ズームレンズの大きく撮影する場合は一般的にテレ端で近づけばよいのですが、最短撮影距離が近づける限界となります。
標準ズームレンズや望遠ズームレンズの場合は精々1:3(0.333)倍が限界となりますが、マクロレンズを使用すると等倍(1倍)で撮影することができるようになります。
さらに大きく撮影するには、標準レンズや広角レンズにリバースアダプター(リバースリング)を使用して撮影する方法もあります。
マクロレンズの撮影例も載せれると良いのですが、残念ながら持っていません。
そのうち購入しようかと思います。
なんでこのような話を書いておこうかと思ったかと言うと、先日TAMRON SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD(Model A009)を購入した時にはあまり気にしなかったのですが、実際に撮影してみたときに上記のことに気がついたというのが理由です。
同じ70-200mmの焦点距離でも手ぶれ補正なしのTAMRON SP AF70-200mm F/2.8 Di LD [IF] MACRO(Model A001)の場合は、最短撮影距離が0.95mで最大撮影倍率は1:3.1(0.32)倍なんですね。こちらの方が大きく撮影できる訳です。
名前にMACROがついている違いは伊達じゃないんだなと認識しました。
以上、最大撮影倍率と最短撮影距離のお話でした。
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