Kindle本 自費出版、日本でも「ロイヤリティ70%」選択可能に
ITmediaニュースの記事。気になったのでメモ
Kindle向け電子書籍を自費出版できる「Kindleダイレクト・パブリッシング」(KDP)日本版で、作家や出版社が売り上げの70%を受け取れるオプションが選択可能になった。従来は35%のみだった。
ソースはこちらのようです。更新日が14日ですね。
電子書籍の価格設定ページ | Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング
ちょうど14日に新潮社が一時配信するなどの騒ぎがありましたが、更新日と同じ日ですね。
http://book.asahi.com/booknews/update/2012121500001.html
本件に関して揉めていたのかも知れません。
よく見ると70%のロイヤリティーを受け取るには条件がある模様。
KDPセレクトに登録されている電子書籍は、日本、インドおよびブラジル国内のユーザーに販売された場合に 70%のロイヤリティの対象となります。日本、インドおよびブラジル向けに設定する希望小売価格は、日本、インドおよびブラジル国内のユーザー向け販売に関する70%希望小売価格の要件を満たしている必要があります。電子書籍をKDPセレクトに登録していない場合、または70%希望小売価格の要件を満たしていない場合は、35%のロイヤリティとなります。
70%のロイヤリティオプションを選択した場合、さらにあらゆる販売チャネルにおける当該電子書籍の製本版の希望小売価格を少なくとも20%下回るように、希望小売価格を設定、調整しなければなりません。
KDPセレクトというのが曲者で、利用規約は下記の通り。
KDP 利用規約 | Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング
70%受け取れるかわりに、デジタルでの出版を独占する権限を与えることと、レンタルを可能にする権限を与える必要があります。
つまり70%受け取れる変わりに、他のストアーで販売してはダメということ。
これを良しとするかどうか。
実際70%といっても、製本の値段の20%引きの70%なので、80% x 70% = 56% ですね。
製本された本より価格が下がることで、製本された本の売上が減少することも考えられますが、販路は狭まりますが全デバイスに対して販売できるのでメリットありと見ることもできますし微妙なところです。
ただ製本しては出版できないようなインディーズ系の著者にとってはメリットがあると思うので良いかもしれませんね。
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