スワップ領域の操作 mkswap / swapon / swapoff
Linux基本のおさらい。
スワップ領域の操作についてまとめてみました。
スワップ領域の作成
スワップ領域を作成するにはmkswapコマンドを使います。
# mkswap /dev/sda3
システム構築時にスワップ領域を構築していなかった場合でも、スワップファイルを作成するこでスワップ領域を追加することも可能です。
# dd if=/dev/zero of=/var/tmp/swap.img bs=1M count=1024 # mkswap /var/tmp/swap.img
スワップ領域の有効化
作成したスワップ領域を有効にするにはswaponコマンドを使います。
# swapon /var/tmp/swap.img
/etc/fstabに記載することで、システム再起動後でも使用できるようになります。
/var/tmp/swap.img none swap defaults 0 0
fstabに記載された全てのスワップ領域を有効にするには-aオプションを指定します。
# swapon -a
スワップ領域の確認
スワップ領域は /proc/swapsを表示することで確認できます。
# cat /proc/swaps Filename Type Size Used Priority /dev/sda3 partition 2096440 0 -1 /var/tmp/swap.img file 524280 0 -2
swaponコマンドでも-sオプションを指定することで確認することができます。
# swapon -s Filename Type Size Used Priority /dev/sda3 partition 2096440 0 -1 /var/tmp/swap.img file 524280 0 -2
優先度の指定
スワップ領域は優先順位の高い順に使用されます。
違う優先順位の場合、優先順位が高いものの空き領域が無くなった場合に次の優先順位のものが使用されますが、優先順位が同じ場合は分散して使用されます。
優先順位を指定するには、swaponコマンドの場合-pオプションで指定します。
# swaopn -p 3 /var/tmp/swap.img
fstabの場合 priオプションで指定します。
/var/tmp/sdb1 none swap sw,pri=3 0 0 /var/tmp/sdc1 none swap sw,pri=3 0 0 /var/tmp/sdd1 none swap sw,pri=3 0 0 /var/tmp/sde1 none swap sw,pri=1 0 0
上記の場合、sdb1、sdc1、sdd1については同じ割合で使用されていきますが、sde1についてはsdb1、sdc1、sdd1の空き領域が無くなった場合に使用されます。