『ウェブ時代 5つの定理』の小飼弾さんの書評で気づいたこと
ウェブ時代 5つの定理の書評を小飼弾さんが書いています。
私もAmazonで注文しているますが、まだ届いていないです。
小飼弾さんの書評に気になった事が書かれていたのでメモっておきます。
実は定理(theorem)というのは、公理(axiom)から導き出すものだ。
確かにそうです。
このフレーズ覚えておこう思う。
その公理は、まだ英語すら存在しない昔にすでに見つかっている。
和して、同せず。
そう、孔子(Confucius)である。論語には、この言葉はこのように登場する。
君子和而不同、小人同而不和
日本語であればこうだ。
君子は和して同せず、小人は同して和せず
弾さんとして、
梅田さんが定理を出すなら、私は公理を出そう。
しかも『君子は和して同せず』だから、あなたと協調するけれど意見は言うよ。
という流れになっているのがニクい感じです。
ちなみにこの言葉は先日紹介した「右手に「論語」左手に「韓非子」」にも登場する。論語を取り上げた大抵の書物には登場するのではないか。
私の脳内からは完全に抜け落ちていました。
『君子は和して同せず』の精神があれば、もっと巧いこといったなぁと思うこともあります。
彼は君子で、我は小人であったということですね。
論語も再度読み直そう。
『右手に「論語」左手に「韓非子」』はコンセプトが良さそうだから読んでみようと思う。
本を紹介してくれたお礼として弾さんのページのリンクからAmazonで早速注文しました。
ついでに韓非子も買っておこう。
和して同せず。これほどインターネットの存在意義を言い当てた言葉はないではないか。
成る程、確かにそうですね。
そして、
「和」も「同」も実に広くて深い意味を持っているが、私にとって一番しっくり来るのが、"share"と"follow"だった。みなさんはいかがだろうか。
著者の梅田望夫さんと私には、和して同さない関係が出来ている。少なくとも私はそう思っている。だから快い。今では面識があるが、面識がない頃からそうだった。面識がない相手であっても、和して同さない関係を結べる。それがネットの凄さなのではないか。
とした上で、
その意味で第4定理の「グーグリネス」に対する違和感が私には強い。グーグリネスは、私には和して同することに感じられてならないのだ。第5定理の「大人の流儀」を矛盾ととるべきか、矛盾の止揚ととるべきか、それが問題だ....
と結んでいる。
この流れは非常に良いと思いますので、私も見習おうと思います。
最後に『君子は和して同せず』を心に留めておきたいということで結びにしたいと思います。
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