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750GB版Momentus XT(ST750LX003) 検証結果

先日購入した750GB版のMomentus XT(ST750LX003)と500GB(ST95005620AS)の性能比較を行ってみました。

検証環境

検証に使用した環境は下記の通りです。

本体 MacBook Pro(Early 2011) 15inch
CPU クアッドコアIntel Core i7 2.2GHz


尚、750GB版Momentus XT(ST750LX003)は6Gbpsのリンク速度に対応しており、Sandy Bridge搭載のMacBook Pro(Early 2011)のSATAポートも6Gbpsのリンク速度に対応していますが、MacBook Proの初期ロットについてはSandy BridgeのB2ステッピングの不具合により2ポートあるSATAポートのうち、SuperDriveが接続されている2nd SATAポートのリンク速度は3Gbpsにしか対応していません。
6Gbpsでの動作を確認するため内蔵SSDと入れ替えて3Gbpsと6Gbps接続の両方で試してみました。

Xbench Disk Test

まずXbench Disk Testの結果。

Xbench Disk Testの結果は当然の事ながらSSDが圧倒的に速く、Momentus XTのSLC NANDフラッシュの特性があまり活かされない結果となりました。
Momentus XT 500GB版よりもMomentus XT 750GB版の方が速いことは確認できましたが、6Gbps接続と3Gbps接続での性能差は殆どありませんでした。

仮想OS起動テスト

Momentus XTの特性がわかりやすいテストとして、仮想OSの起動テストを行ってみました。
仮想化ソフトはParallels Desktop 7、ゲストOSはWindows XP SP3を使用し、ログオン画面が表示されるまでの時間をストップウォッチで計測しました。
メモリ上のキャッシュの影響を排除するため一度ホストOS(Mac OS X)を再起動したあとでテストを行っています。


仮想OS起動テスト結果(単位:秒)
1回目 2回目 3回目
内蔵SSD(APPLE SSD TS256C) 12.5 12.9 12.6
Momentus XT 750GB 6Gbps 28.0 16.2 15.1
Momentus XT 750GB 3Gbps 28.5 17.0 16.0
Momentus XT 500GB 33.7 18.8 17.3


1回目ではSSDと性能差に開きがありましたが、起動回数が増えるほど差が縮まり、Momentus XTの特性としてSLC NANDフラッシュにキャッシュされることにより速くなっていくことが確認できます。
500GB版と750GB版および6Gbps接続と3Gbps接続での性能差についても確認することができました。


今回、普通のHDDとの比較はありませんが、普通のHDDでは2回目以降の起動が速くなるということは起こらないため、1回目と2回目の起動時間の差がそのままHDDとの性能差となると予測できるかと思います。


Momentus XTはSSDに比べて容量面でメリットがあり、速度もHDDに比べて高速なので、容量が欲しいけど速度もある程度欲しいという場合の選択肢としてありかと思います。
Mac mini/MacBook Proを使用する場合、1台目のストレージは高速であるSSDを使用するとして、2台目のドライブとして容量のあり且つ速度もそれなりに速いMomentus XTが最適ではないでしょうか。


以上、ご参考になれば幸いです。